展示について

令和4年度春季特別陳列「茅渟縣陶邑と須恵器生産のはじまり―大庭寺遺跡出土品指定記念―」

≪開催趣旨≫

  大阪府南部の堺市から和泉市・大阪狭山市にかけて広がる泉北丘陵とその周辺には、古墳時代中期から平安時代に1,000基を超える窯跡が営まれた古代日本最大の須恵器生産域「陶邑窯跡群」が広がっています。須恵器は、朝鮮半島の陶質土器の生産技術を用い、ロクロ成形し、窖窯で還元炎焼成した青灰色の土器です。

  大庭寺遺跡は、その陶邑窯跡群の立地する泉北丘陵の北端部に位置する遺跡です。この遺跡では阪和自動車道の建設に伴う1991年の調査で、これまで知られていた窯跡よりも古い時期と考えられる2基の窯が発見されました。また窯の周辺からは窯操業に関わる諸施設や居住域などが発掘されています。出土した須恵器は、最も古い段階と考えられていたTK73型式の須恵器よりも、形態・文様・技術的にいっそう朝鮮半島三国時代の百済や栄山江、加耶地域など各地の陶質土器の特徴を色濃く残す製品であることが明らかとなっています。須恵器研究において、日本古代の窯業生産を考える重要資料のひとつであり、東アジア激動の4世紀から5世紀にかけて日本列島に到来した渡来人と渡来文化、ヤマト王権と朝鮮半島を考える重要資料です。

  このたび、大庭寺遺跡のTG231・232号窯出土の須恵器が、大阪府指定文化財に指定されることになりました。これを記念して特別陳列として公開したいと思います。

≪内容≫
会期 令和4年4月23日(土)~7月3日(日)
会場 大阪府立近つ飛鳥博物館 特別展示室
主催 大阪府教育庁文化財保護課 大阪府立近つ飛鳥博物館
後援
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日 毎週月曜日
観覧料 一般310円[250円]、65歳以上・高校生・大学生210円[170円]、中学生以下・障がい者手帳をお持ちの方[介助者を含む]無料
([ ]内は20名様以上の団体料金)
≪展示構成≫
主な展示遺跡 大庭寺遺跡TG231・TG232号窯跡出土資料【大阪府指定文化財】
   所蔵・保管 大阪府教育委員会〔一部は堺市博物館保管〕

野々井西遺跡ON231号窯出土須恵器
   所蔵 大阪府教育委員会 保管 公益財団法人大阪府文化財センター

上町谷1・2号窯出土須恵器 所蔵 大阪市教育委員会

   保管 一般財団法人大阪市文化財協会

一須賀2号窯出土須恵器

   所蔵 大阪府教育委員会 保管 大阪府立近つ飛鳥博物館

濁り池窯出土須恵器

   所蔵 同志社大学歴史資料館
展示品の画像 r03autumn-shukintsuka.jpg
TG231号窯跡出土須恵器
≪関連行事≫

※令和4年度上半期の講演会については、ご参加には往復はがきによる事前
 申し込みが必要となります(応募者多数の場合は抽選)。それぞれのイベントごとにお申
込みください。
   申込先 〒585-0001 大阪府南河内郡河南町大字東山299番地
              大阪府立近つ飛鳥博物館
                までお送りください。
※ハガキ裏面に、参加を希望されるイベントの日付・講座名と連絡先(電話番号)・参加者
全員の氏名を、返信用はがきに返信先の郵便番号・住所・氏名をご明記ください。
 【注意】1枚のはがきで最大3名まで申し込み可能です。

※ 特別陳列のチラシがダウンロードできます。 詳細はこちら。(PDF)

講演会 詳細はこちらから
現地見学会 詳細はこちらから
学芸員による展示解説 5月1日(日)・5月21日(土)・6月4日(土)・6月19日(日)・7月2日(土)
  会場:特別展示室 時間/午後2時~午後2時30分
  ※参加には、入館手続きをお済ませの上、特別展示室へ集合してください。
     

※新型コロナウィルス感染症の拡大状況によっては、行事が中止となる場合があります。